Handy Midnight Express~貧乏大学生の海外放浪記~

大学生による半年間の放浪の記録

旅の始まり

7/9、早朝。羽田発の飛行機で僕の旅は始まった。

期待も不安も寂しさも、すべてを含んだ複雑な感情だった。飛行機の窓から、半年間帰ることのない東京の街を見下ろして旅の始まりを自覚する。僕の日本への未練を断たせるかのように、白く厚い雲が東京の街を覆い隠した。

現在早稲田大学の4年生。本来であれば就活を終え、バイトをしながら、友達と卒業旅行の計画でもたてるようなそんな時期だ。そんな時期に僕は就活もせず、一人放浪の旅に出ることにした。

大学4年間というのはあっという間。なにもしていなくても気づけば就活がやってきて、気づけば卒業だ。かくいう僕も、自分なりに何かをやってきていたようで、本当にやってみたかったことが何もできていなかった。

僕がやってみたかったこと。それは放浪だ。ただ世界を旅して、世界の色んなものを見てみたい。大層な目的や目標があるわけじゃない。世界の色んな人に触れ、文化に触れる。それが僕の目的であり、僕を成長させてくれるはずだろう。

稚拙な文章になってしまうが、これから自分なりの旅の記録をここに残していこうと思う。そんなに長い文章にはしないので、読んでもらえると嬉しい。

タイトルは「Handy Midnight Express」。沢木耕太郎さんの放浪記「深夜特急」(僕が放浪に憧れた原点の本)に、僕のあだ名「ハンディ」を「貧乏大学生による手頃な旅」的な意味を掛けて付けさせてもらった。

お楽しみに。